Salesforceの案件情報を自動でNotionに同期する方法

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目次

Salesforceの案件情報を自動でNotionに同期する方法

【この記事を読む前に】

  • マウスでクリックができれば大丈夫です
  • プログラミングの知識は一切不要です
  • 画面の写真を見ながら進められます

はじめに

「Salesforceで管理している案件情報を、プロジェクト管理で使っているNotionでも確認したい…」 「営業チームはSalesforce、開発チームはNotionで、案件の進捗共有が大変…」 「受注した案件の情報を、いちいち手動でNotionに転記している…」

こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、Salesforceの案件(商談)情報を自動でNotionのデータベースに同期する方法を解説します。Make(自動化ツール)を使いますが、設定はすべてクリック操作とコピー&ペーストで完了。プログラミングの知識は不要です。

こんなシーンでの活用に適しています

  • 営業部門はSalesforce、他部門はNotionを使っていて情報共有に手間がかかる
  • 受注した案件の詳細を開発チームにスムーズに共有したい
  • 案件の進捗状況をリアルタイムでNotionに反映させたい
  • プロジェクト管理と営業管理を連携させたい
  • 案件情報の二重管理を解消したい

Salesforce × Make × Notion連携の概要

メリット二重入力ゼロ:Salesforceに入力するだけでNotionにも自動登録
リアルタイム同期:案件情報の追加・更新が即座に反映
部門間の情報共有がスムーズ:営業と開発の情報格差を解消
ミスの削減:手動転記によるエラーを防止
カスタマイズ自在:必要な項目だけを選んで同期可能
デメリットSalesforce APIの設定が必要:初回設定時に管理者権限が必要
Makeの無料枠には上限:月1,000回の処理まで無料
外部サービス依存:サービスの仕様変更や障害の影響を受ける可能性
Salesforce Developer Editionは制限あり:本番環境では正式ライセンスが必要
難易度・面倒さ難易度:★★☆☆☆〜★★★☆☆(コピペ中心だが設定項目が多め)
所要時間:45〜60分(Salesforce Developer Edition登録含む)
必要スキル:マウス操作とコピー&ペーストができれば大丈夫
特徴Salesforceの商談(Opportunity)情報を自動取得
案件名、金額、確度、完了予定日などを同期
ステータスの変更も自動反映
15分ごとの定期チェック
価格Salesforce:Developer Edition無料(テスト用)または既存ライセンス
Make:無料プランあり(月1,000回まで)/有料プラン(月額10 USD〜)
Notion:無料プラン〜(個人利用なら無料で十分)
合計:テスト環境は完全無料で構築可能

用意するもの

  1. Salesforceアカウント(Developer Editionまたは既存の環境)
  2. Notionアカウント(無料プランでOK)
  3. Makeアカウント(無料プランでOK)

設定手順

🔹Step 1:Salesforce Developer Edition(無料お試し版)の準備

※すでにセールスフォース活用中の方は、Step2 にお進みください!

1-1. https://developer.salesforce.com にアクセス

1-2. 画面右上の「Get Developer Edition」ボタンをクリック

1-3. 登録フォームに必要な情報を入力(スクリーンショット参照):

  • First Name(名):例:Taro
  • Last Name(姓):例:Yamada
  • job title(役職):例:マネージャー
  • Work email(メールアドレス):受信可能なメールアドレス
  • Company(会社名):任意の名前でOK
  • Country(国):「Japan」を選択

1-4. 「Sign me up」ボタンをクリック

1-5. 登録したメールアドレスに確認メールが届くので、リンクをクリック

英語で読めなかったので、日本語に翻訳しています。

1-6. パスワードを設定してログイン

1-7. ダッシュボードが表示されて成功!

※赤枠で囲んだページに商談情報を溜めていくのが今回の目的です!

こんな感じです▽

これでセールスフォースのアカウント準備完了です!

すでにセールスフォース活用中の方は、早速Step2にお進みください!ボタンをクリック

🔹Step 2:Notionで顧客データベースを作成

2-1. Notionにログインし、新しいページを作成

2-2. 画面下の「データベース」を選択

2-3. 「AIで構築」を選択

手作業でテーブルを作るのが一般的ですが、今回は項目も決まっているため、AIの力を借りた時短の方法で進めましょう!

2-4. 入力フィールドに以下の箇条書きテキストをコピペして送信:

  • 商談名(Title):デフォルトで存在
  • 取引先名(Text):顧客企業名
  • 金額(Number):商談金額
  • 確度(Select):選択肢を追加(10%, 25%, 50%, 75%, 90%)
  • 完了予定日(Date)
  • フェーズ(Text):フェーズ
  • 備考(Text):詳細情報
  • Salesforce ID(Text):重複防止用(自動入力)

AIが項目を作ってくれるので、そのまま画面を進んでいく

そのままの状態で「完了」を選択

Notionの中に商談管理が出来上がりました。ここにSalesforceの商談のデータが反映されていくことがゴールです。

🔹Step 3:Notion APIの設定

3-1. 画面右上の「・・・」→「接続」→「インテグレーションを開発」をクリック

3-2. 「New integration」ボタンをクリック

3-3. 以下の情報を入力し「Save」をクリック:

  • Integration Name:「商談管理」(任意の名前)
  • Associated workspace:使用するワークスペースを選択

3-4. ページ内の「Access」というタブを選択し、「+ Select Pages」をクリック

3-5. 検索欄に先ほどAIが作成してくれたページのタイトルで検索→選択→「Update access」をクリック

以下のように追加されていれば成功です

3-6. Step 2で作成した商談管理データベースのページを開き、URLから「データベースID」を取得:

  • URL例:https://www.notion.so/xxxxx?v=yyyyy
  • xxxxxの部分(32文字)がデータベースID
  • これもメモ帳に保存

🔹Step 4:Makeにサインアップ&ログイン

4-1. Makeにアクセスしてアカウントを作成し、ログインします。

https://www.make.com/en

右クリックすると、日本語に翻訳するメニューが選択できますので、当てはまる選択肢を適当に選択しながらお進みください。

ここは適当でかまいませんので、私はとりあえず、GoogleスプレッドシートとGoogle Geminiを選択しました。

4-2. 左側メニューの中から「Scenarios」をクリックし、ページが変わったら、右上の「+Create a new scenario」ボタンをクリックします。

この画面が表示されれば、無事にアカウント開設完了です!

🔹Step 5:Makeで新しいシナリオ(自動化の設定)を作成

1-2. 左側メニューの中から「Scenarios」をクリックし、ページが変わったら、右上の「+Create a new scenario」ボタンをクリックします。

この画面が表示されれば、下準備完了です!さっそく、シナリオ作りに入りましょう!

先に参考用としてシナリオの完成図を貼らせていただきます!

Makeは様々なサービスを簡単に接続できます。中でも、APIキーなどを使わずして、各サービスを連携できる点が魅力です。

🔹Step 6:Makeで新しいシナリオを作成

6-1. Makeにアクセスし、ログイン

6-2. 画面左上の「Create a new scenario」ボタンをクリック

6-3. 開いた画面の中央にある「+」アイコンをクリック

🔹Step 7:Salesforceモジュール(Create a Record = レコードを作成する機能)を設定

7-1. 画面の中央にある「+」アイコンをクリックし、「Salesforce」→「Watch Records」を選択

7-2. 「Connection」の「Add 」をクリック

7-3. Salesforce Developer Editionと連携:

Connection type は Salesforce を選択

「Save」をクリックすると、自動的にSalesforceと接続されます。しかし、同じブラウザでSalesforceにログイン状態であることが前提です。

もし、Salesforceのログインを求められましたら、Step1 で取得したログイン情報を使って、ログインしてください。その後、同じ手順にて再度接続操作をしてください。

7-4. 「type」をクリックすると選択肢が出てくる欄で「商談」を選択

7-5. 設定値の確認

項目説明
Watch Records*By Created Time新規レコード作成で実行
Type*商談レコードの種類
Limit*21度のシナリオで処理するレコード数

7-6. 保存後に表示される画面では、「From now on」を選択して「Save」

🔹Step 8:Notionモジュール(Create a Database Item = データベースアイテムを作成)を設定

8-1. Makeの画面でもう一度「+」を押し、「Notion」→「Create a Database Item」を選択

8-2. 「Add」ボタンをクリックして新しい接続を作成

8-3. 以下の情報を入力→「Save」をクリック:

  • Connection type:Notion Pubilic
  • Connection type:Notion連携(任意)

8-4. 接続認証の画面が出るので、「ページを選択する」→「DB選択」→「アクセスを許可する」

8-5. 「Database ID」にStep 3-6で保存したIDを入力

8-6. マッピング(各項目の紐付け)を設定:

Notionのプロパティ欄で以下のように設定:

項目(Notionの項目)値(セールスフォースの項目)補足
商談名商談名
フェーズフェーズ
備考説明
金額金額
硬度硬度%・末尾に「%」を付与
・MAPをONにする
Salesforce ID商談ID
Start Time完了予定日
取引先名今回は省略します。

※各項目の右側の入力欄をクリックすると、Salesforceのフィールドが選択できます

今回は、SalesforceとNotionの連携が実現できることを知ってもらうことを目的としました。そのため、操作が複雑となる、「取引先名」の連携は省略します。

8-7. 「OK」ボタンをクリック

🔹Step 9:テスト実行

9-1. Make画面左下の「Run once」ボタンをクリック

9-2. Salesforceに案件データがある場合は、すぐに処理が開始されます

9-3. 各モジュールが緑色で処理件数が表示されることを確認

9-4. Notionの案件データベースを開いて、データが追加されているか確認

🔹Step 10:自動実行の設定

10-1. テスト成功後、Make画面左下のON/OFFスイッチをONにする

10-2. スケジュール設定で実行頻度を選択:

  • 「Every 15 minutes」(15分ごと):おすすめ
  • 「Every 30 minutes」(30分ごと):処理回数を節約したい場合
  • 「Every hour」(1時間ごと):リアルタイム性が不要な場合

11-3. 「OK」ボタンをクリックして有効化

つまずきやすいポイント

(1) Salesforce接続エラー

原因:Makeを開いているブラウザでSalesforceにログインしてください。
解決策:お使いのブラウザでログイン中の状態を保つ必要があります。

(2) Notionにデータが作成されない

原因:プロパティ名が一致していない、またはデータ型の不一致
解決策:Notionのプロパティ名を確認し、数値は数値型、日付は日付型に設定

(3) 日本語のステータスが正しく表示されない

原因:SalesforceとNotionでステータス名が異なる
解決策:Makeで変換ルールを設定するか、両方を英語で統一

(4) Make無料枠(月1,000回)を超えそう

原因:案件数が多い、または頻繁なチェック設定
解決策:実行頻度を下げるか、有料プラン(月10,000回〜)へアップグレード

(6) 金額が0円で表示される

原因:Salesforceで金額が未入力
解決策:Makeで条件分岐を設定し、空の場合は0を設定

よくある質問

Salesforceの既存案件も一括で同期できますか? 

初回実行時に過去の案件も取得されます。大量の場合は処理回数に注意してください。

特定のステータスの案件だけを同期できますか?

できます。SalesforceモジュールでFilterを設定し、条件に合う案件のみを取得できます。しかし複雑なため、その際はぜひお問い合わせください。

案件の更新も自動反映されますか?

現在の設定では新規のみです。更新も反映したい場合は、重複チェックと更新処理の追加が必要です。

削除した案件はどうなりますか?

Notionには残ります。削除も同期したい場合は、別途削除処理の設定が必要です。

リアルタイムで同期したいのですが?

Makeの有料プランで実行間隔を短くするか、Salesforceのアウトバウンドメッセージ機能を検討してください。

取引先の詳細情報も同期できますか?

可能です。Salesforceモジュールで関連オブジェクトのフィールドも選択できます。

エラー通知を受け取れますか?

Make画面右上のベルアイコンから通知設定をONにすると、エラー時にメールが届きます。

Developer Editionの制限は?

データ容量やAPI呼び出し回数に制限があります。本番運用には正式ライセンスが必要です。

なかなかうまくいかないときは?

いくらノーコードツールとはいえ、プログラミングが未経験の方にとっては少しハードルが高く「諦めるしかない⋯」と挫折するきっかけを生みかねません。

「社内で自動化したは良いものの、自分がやめたら引き継ぐ人がいない⋯」

「一つ自動化したら、他部署からも自動化を依頼されて自分の仕事が進まない⋯」

と不安な方もいますよね。

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まとめ

本記事では、Salesforceの案件情報を自動でNotionに同期する方法を解説しました。

この仕組みを導入することで:

  • Salesforceに入力するだけでNotionにも自動反映
  • 営業と開発チームの情報共有がスムーズに
  • 案件の進捗状況をリアルタイムで把握
  • 二重管理の手間とミスを削減
  • 完全無料でテスト環境を構築可能

設定は手順が多いものの、すべてコピー&ペーストで完了します。一度設定すれば、あとは自動で同期が続きます。

特に、営業チームがSalesforce、開発チームがNotionを使っている企業では、この連携により情報のサイロ化を防ぎ、スムーズなプロジェクト進行が可能になります。

Makeは月1,000回まで無料で使えるため、まずは小規模からスタートして効果を実感してみてください。

「SalesforceとNotionの二重管理が面倒」「部門間の情報共有を改善したい」と思っている方は、ぜひ手順を参考に設定してみてください。

また、「もっと複雑な連携をしたい」「他のシステムとも連携したい」という方は、法人向け自動化サービス「ジドウカ」もご検討ください。

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