Notionで特定のタグが付いたページを自動で担当者にメール通知する方法

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Notionで特定のタグが付いたページを自動で担当者にメール通知する方法

目次

完成形イメージ

はじめに

「Notionでタスクを振り分けたけど、相手が気づいてくれない…」 「緊急のタグが付いたページは、すぐに担当者に知らせたい…」 「レビュー依頼のタグを付けたら、自動でレビュアーにメールが飛ぶようにしたい…」

こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、Notionで特定のタグが付いたページを作成・更新した際に、自動で担当者にメール通知する方法を解説します。Make(自動化ツール)とGmail(またはその他のメールサービス)を使いますが、設定はすべてクリック操作とコピー&ペーストで完了。プログラミングの知識は不要です。

こんなシーンでの活用に適しています

  • タスクの割り振りを確実に伝えたい
  • 緊急案件を見逃さないようにしたい
  • レビュー依頼を自動で通知したい
  • 承認依頼のワークフローを効率化したい
  • チームメンバーへの情報共有を自動化したい

Notion × Make × Email連携の概要

メリット見逃し防止:重要なタスクや依頼を確実に伝達
リアルタイム通知:タグを付けたらすぐにメール送信
作業効率化:手動でのメール作成・送信が不要
カスタマイズ自在:タグごとに異なる通知ルールを設定可能
履歴管理:メールで通知履歴が残る
デメリットNotion APIの設定が必要:初回設定に少し手間がかかる
Makeの無料枠には上限:月1,000回の処理まで無料
英語の画面:Notion APIとMakeの設定画面が英語
難易度・面倒さ難易度:★★☆☆☆(クリック操作中心)
所要時間:30〜45分
必要スキル:マウス操作とコピー&ペーストができれば大丈夫
特徴特定のタグが付いたページを自動検知
タグに応じて異なる担当者に通知
メール本文にページ情報を自動挿入
15分ごとの定期チェック
価格Notion:無料プラン〜(個人利用なら無料で十分)
Make:無料プランあり(月1,000回まで)/有料プラン(月額10 USD〜)
Email:無料
合計:完全無料で運用可能

用意するもの

  • Notionアカウント(無料プランでOK)
  • Makeアカウント(無料プランでOK)
  • Microsoftアカウント(Email送信用)
  • 通知を管理するNotionデータベース

設定手順

🔹Step 1:Notionでタスク管理データベースを作成

1-1. Notionにログインし、新しいページを作成

1-2. 画面下の「データベース」を選択

1-3. 「AIで構築」を選択

手作業でテーブルを作るのが一般的ですが、今回は項目も決まっているため、AIの力を借りた時短の方法で進めましょう!

1-4. 入力フィールドに以下の箇条書きテキストをコピペして送信:

  • タイトル(Title):デフォルトで存在
  • タグ(Multi-select):複数選択可能なタグ
    • 選択肢例:「緊急」「レビュー依頼」「承認待ち」「確認依頼」
  • 担当者(Person):Notionユーザーを選択
  • ステータス(Select):選択肢を追加
    • 例:「未着手」「進行中」「完了」
  • 期限(Date):タスクの期限
  • 詳細(Text):タスクの詳細説明
  • 通知済み(Checkbox):重複通知を防ぐため
  • 作成日(Created time):自動で作成日時を記録

AIが項目を作ってくれるので、そのまま画面を進んでいく

そのままの状態で「完了」を選択

Notionの中にタスク管理が出来上がりました。これらが該当者にリマインドとしてメール通知されることがゴールです!

🔹Step 2:担当者のメールアドレス管理表を作成

2-1. 別のNotionページで新しいテーブルを作成

Step 1 と同じ要領で作成しましょう!

2-2. 以下のプロパティを追加:

  • 名前(Title):担当者の名前
  • メールアドレス(Email):通知先のメールアドレス
  • 担当タグ(Multi-select):通知を受け取るタグ

2-3. チームメンバーの情報を登録: 例:

🔹Step 3:Notion APIの設定

3-1. https://www.notion.so/my-integrations にアクセス

3-2. 「新しいインテグレーション」ボタンをクリック

3-3. 以下の情報を入力:

  • インテグレーション名:「タスク通知システム」(任意の名前)
  • 関連ワークスペース:使用するワークスペースを選択
  • 種類:内部

3-4. 「保存」→「インテグレーションを設定」をクリック

3-5. 表示される「内部インテグレーションシークレット」をコピーしてメモ帳に保存 (「表示」をクリックすると表示されます)

🔹Step 4:Notionデータベースとの接続設定

4-1. Step 1で作成したタスク管理データベースのページを開く

4-2. 右上の「…」メニュー→「Add connections」をクリック

4-3. Step 3で作成した「タスク通知システム(任意の名前)」を選択

4-4. Step 2の担当者管理表でも同じ手順で接続を追加

4-5. 各データベースのURLから「データベースID」を取得:

  • URL例:https://www.notion.so/xxxxx?v=yyyyy
  • xxxxxの部分(32文字)がデータベースID
  • タスク管理と担当者管理の両方のIDをメモ帳に保存

Notionでは、2つのデータベースを作成したので、保存すべきデータベースIDは、2つあります!

🔹Step 5:Makeにサインアップ&ログインし、シナリオ作りへ

5-1. Makeにアクセスしてアカウントを作成し、ログインします。

https://www.make.com/en

右クリックすると、日本語に翻訳するメニューが選択できますので、当てはまる選択肢を適当に選択しながらお進みください。

ここは適当でかまいませんので、私はとりあえず、GoogleスプレッドシートとGoogle Geminiを選択しました。

5-2. 左側メニューの中から「Scenarios」をクリックし、ページが変わったら、右上の「+Create a new scenario」ボタンをクリックします。

この画面が表示されれば、無事にアカウント開設完了です!

5-3. 左側メニューの中から「Scenarios」をクリックし、ページが変わったら、右上の「+Create a new scenario」ボタンをクリックします。

この画面が表示されれば、下準備完了です!さっそく、シナリオ作りに入りましょう!

🔹Step 6:Notionモジュール(Search Objects = データベース検索)を設定

6-1. 検索窓に「Notion」と入力し、「Search Objects」を選択

6-2. 「Add」ボタンをクリックして新しい接続を作成

6-3. 以下の情報を入力:

  • Connection type:「Notion Public」
  • Connection name:「Notionタスク管理」(任意に設定できるファイル名みたいなモノ)

6-4. 「ページを選択する」

6-5.Step 1 で作成したNotionデータベースを選択し、「アクセスを許可する」をクリック

2つのデータベースを作成したので、チェックすべきモノも、2つありますので注意!

6-6. 以下の項目を設定→「Save」をクリック:

  • Database ID:Step 4-5で保存したタスク管理データベースのID
  • Filter
    • Notionの項目選択:「通知済み(Checkbox)」
    • それがどの状態だったら?:「Doex not equal」※等しくない
    • その値は?:「true」(チェックが入っていないもの)
  • Limit:10(一度に処理する数)

🔹Step 7:フィルターモジュールでタグをチェック

7-1. 「+」をクリックして「Flow control」→「Router」を追加

7-2. ルーターから分岐を作成し、各ルートに「Tools」→「Set filter」を追加

7-3. 各フィルターでタグをチェック:

  • フィルター1:タグに「緊急」が含まれる
  • フィルター2:タグに「レビュー依頼」が含まれる

🔹Step 8:担当者情報の取得

8-1. 各フィルターの後に「Notion」→「Search Objects」を追加

8-2. 担当者管理データベースから該当タグの担当者を検索:

  • Database ID:Step2で作成した「連絡先管理」データベースのID
  • Filter
    • Notionの項目選択:「担当タグ」
    • それがどの状態だったら?:「contains」※含まれる
    • その値は?:「該当するタグ」(今回の事例だと”緊急”or”資料作成”)

8-3. それぞれ「Save」ボタンをクリック

🔹Step 9:Emailモジュール(Send an Email = メール送信)を設定

今回はGmailではありませんのでご注意ください。MakeとGmailは相性が悪く、Google側で少し複雑な設定をしなければいけません。それだと易しくないので、同じく無料で使える、Microsoftのメールを使います。(リマインド目的なので、送信元はMicrosoftアカウントでもよいでしょう!)

9-1. 各ルートに「Email」→「Send an Email」を追加

9-2. 「Add」ボタンをクリックしてMicrosoftを選択→「Save」クリック

9-3. メール設定:

  • To:担当者検索結果の「メールアドレス」を選択
  • Subject{{タグ}}タスク通知:{{タイトル}}
  • Content
     こんにちは、{{担当者.名前}}さん

     新しいタスクが割り当てられました。

     【タスク名】{{タイトル}}
     【タグ】{{タグ}}
     【期限】{{期限}}
     【詳細】
     {{詳細}}

     よろしくお願いいたします。

メール本文や件名は、ただコピペするのではなくて、画面左側の情報一覧からしっかりと選択しましょう。皆さんの環境によってコピペだけでは動作しない為です!

9-4. 「Save」ボタンをクリック

9-5. 小技として、メール送信失敗したときのスキップ処理追加

Emailモジュールを右クリックして、「Add error handler」→「ignore」を選択

🔹Step 10:通知済みフラグの更新

10-1. Emailモジュールの後に「Notion」→「Update a Database Item」を追加

10-2. 以下を設定:

  • Database ID:タスク管理のデータベースID
  • Database Item ID:Page ID を選択
  • Fields
    • 通知済み:Yes(チェックを入れる)

10-3. 「Save」ボタンをクリック

🔹Step 11:テスト実行

11-1. Make画面下の「Run once」ボタンをクリック

11-2. Notionでテスト用のタスクを確認

  • 「通知済み」のチェックが外れていることを確認

11-3. 処理が実行され、メールが送信されることを確認

11-4. Notionのタスクで「通知済み」にチェックが入ることを確認

🔹Step 12:自動実行の設定

12-1. テスト成功後、Make画面左下のON/OFFスイッチをONにする

12-2. スケジュール設定で実行頻度を選択:

  • 「Every 15 minutes」(15分ごと):標準的な設定
  • 「Every 5 minutes」(5分ごと):より迅速な通知が必要な場合
  • 「Immediately」:リアルタイム(処理回数が増える)

12-3. 「Save」ボタンをクリックして有効化

つまずきやすいポイント

(1) メールが送信されない

原因:Emailの接続設定が正しくない

解決策:Microsoftアカウントとの接続を再度実行

(2) 同じタスクに何度も通知が送られる

原因:「通知済み」フラグの更新が機能していない

解決策:Update moduleの設定を確認し、チェックボックスが正しく更新されているか確認

(3) タグのフィルターが機能しない

原因:タグ名の不一致(全角・半角、スペースなど)。一つ目のタグに意図したタグをを設置していない。

解決策:Notionでのタグ名とMakeでの設定を完全一致させる。挙動させたいタグを一つ目に置く。

(4) 担当者が見つからない

原因:担当者管理表の設定ミス

解決策:担当タグが正しく設定されているか、メールアドレスが入力されているか確認

(5) Make無料枠(月1,000回)を超えそう

原因:チェック頻度が高い、またはタスク数が多い

解決策:実行頻度を下げるか、有料プランへアップグレード

よくある質問

複数のタグが付いている場合はどうなりますか? 

一つ目のタグに対応する担当者全員に通知が送られます。重複を避けたい場合は追加の設定が必要です。

Slack通知にも対応できますか?

可能です。EmailモジュールをSlackモジュールに置き換えるだけで実現できます。

通知のタイミングをタグごとに変えられますか?

可能ですが、タグごとに別のシナリオを作成する必要があります。

添付ファイルも送信できますか?

Notionのファイルを直接添付はできませんが、ダウンロードリンクをメールに含めることは可能です。

チームメンバー以外にも通知できますか?

できます。担当者管理表に外部の方のメールアドレスを登録すればOKです。

通知履歴を残せますか?

Notionに通知履歴データベースを作成し、通知時に記録を追加する設定が可能です。

なかなかうまくいかないときは?

いくらノーコードツールとはいえ、プログラミングが未経験の方にとっては少しハードルが高く「諦めるしかない⋯」と挫折するきっかけを生みかねません。

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まとめ

本記事では、Notionで特定のタグが付いたページを自動で担当者にメール通知する方法を解説しました。

この仕組みを導入することで:

  • タグを付けるだけで自動的に担当者へ通知
  • 重要なタスクや依頼の見逃しを防止
  • メール作成・送信の手間を削減
  • チーム内のコミュニケーションを効率化
  • 完全無料で運用可能

設定は手順通りに進めれば、プログラミングの知識がなくても30〜45分で完了します。一度設定すれば、あとは自動で通知が続きます。

特に、リモートワークでNotionを活用しているチームや、タスク管理を効率化したい組織にとって、この自動通知システムは大きな価値をもたらします。

「Notion内の重要な更新を見逃したくない」「タスクの割り振りをもっとスムーズにしたい」と思っている方は、ぜひ手順を参考に設定してみてください。

また、「もっと複雑な通知ルールを作りたい」「他のツールとも連携したい」という方は、法人向け自動化サービス「ジドウカ」もご検討ください。

通知の自動化は、チームの生産性を大きく向上させる第一歩です。 ぜひこの機会に、”待つ”から”即座に伝わる”コミュニケーションへ、働き方をアップデートしてみてはいかがでしょうか。

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