初めてのGoogle OAuth設定とn8n連携:よくある躓きポイントをゼロから解説

目次

はじめに

Googleサービス(Gmail、Google Drive、Google Sheetsなど)をn8nと連携するには、GoogleクラウドコンソールでのOAuth認証設定が欠かせません。
この記事では、初心者の方でもつまずかずに進められるよう、プロジェクト作成からOAuthクライアントID取得までの手順を徹底解説します。

こんなシーンでの活用に適しています

  • n8nでGmail送信や受信を自動化したい
  • Google Driveにファイルを保存・整理するフローを作りたい
  • Google Sheetsにデータを自動で記録・更新したい

方法:Google OAuth認証を設定してn8nと連携

メリットGoogle公式のセキュリティ認証を経由するため、安全にサービスを利用可能
一度設定すれば複数のAPIを活用できる
デメリット設定項目が多く、初心者は混乱しやすい
権限設定を誤るとAPIが正しく動作しない
難易度・面倒さ★★☆☆☆(初級者向け)
30〜45分程度
特徴Gmail/Drive/Sheetsなど複数サービスと同時に連携可能
セキュリティ面で安心
価格Google Cloud Consoleは基本無料
n8nもセルフホスト版は無料利用可能

事前準備

  • Googleアカウント
  • Google Cloud Console へのアクセス権
  • n8nアカウント(セルフホストまたはクラウド版)
  • 基本的なPC操作スキル

設定手順

Step 1:Googleクラウドコンソールでプロジェクトを作成

1-1. Google検索で「Googleクラウドコンソール」を検索しアクセス


1-2. 左上のプロジェクト選択から「新しいプロジェクト」を作成


1-3. 任意の名前を入力(例:Make Connect)


1-4. 作成後、プロジェクトが選択されていることを確認

Step 2:APIの有効化

2-1. 「APIとサービス」を選択

2-2.「ライブラリ」を選択



2-3. 検索窓で「Gmail API」を検索

2-4. Gmail APIをクリック

2-5. Gmail APIを有効化

2-6. 同様にしてGoogleのサービスで使用するAPIを有効化(以下は参考)

  • Google Drive API
  • Google Sheets API
  • Google Docs API

Step 3:OAuth同意画面の設定

3-1. 「OAuth同意画面」を選択

3-2. 「開始」をクリック


3-3. アプリ情報で、①アプリ名と②サポートメールを入力し次へをクリック

3-4. 対象で、外部を選択し次へをクリック

3-5. 連絡先情報でメールアドレスを入力し次へをクリック

3-6. 終了で、ポリシー同意のチェックボックスをチェックし続行をクリック

3-7. 全ての入力が完了したら作成をクリック

Step 4:ブランディングの設定

4-1. 「ブランディング」を選択


4-2. 認証済みドメインで以下のn8nのドメイン「n8n.cloud」を追加
※他のノーコードツールと連携する場合も同様にドメインを設定する必要がある

Step 5:対象の設定

5-1. 「対象」を選択

5-2. テストユーザーで「ADD USERS」をクリック

5-3. テストユーザーとして自分のメールアドレスを入力

Step 6:データアクセスの設定

6-1. 「データアクセス」を選択


6-2. 「スコープを追加または削除」をクリック

6-3. フィルタの入力欄に、①「Gmail API」と入力、②Gmail APIの権限をチェック
※セキュリティの観点からn8nのワークフローで必要となる最低限の権限にすること

6-4. 同様にして、有効化したAPIすべて(2-6で設定)の権限を設定

6-5. 設定が完了したら更新ボタンをクリック

6-6. 設定したスコープが有効になっていることを確認し「SAVE」をクリック

Step 7:クライアントの設定

7-1. 「クライアント」を選択

7-2. 「CREATE CLIENT」をクリック

7-3. アプリケーションの種類で「ウェブアプリケーション」を選択

7-4. クライアントの名前を任意で設定

7-5. 下部の方にある承認済みリダイレクトURIで①URIを追加をクリックし、②URIに「https://oauth.n8n.cloud/oauth2/callback」と入力
※※他のノーコードツールと連携する場合も同様にURIを設定する必要がある

7-6. URLの入力が完了したら「作成」をクリック

7-1. 「クライアント」を選択

Step 8:クライアントIDとシークレットを取得

8-1. Step7で作成したウェブクライアントをクリック


8-2. ①クライアントIDと②クライアントシークレットを控えておき、n8nなどの認証設定で使用

よくある質問

初心者でも設定できますか?

はい。画面に沿って入力すれば完了できます。本記事の手順を参考にすれば問題ありません。

「承認済みのリダイレクトURI」でエラーが出ます。

入力URLにタイプミスがある可能性があります。末尾のスラッシュ(/)も正しく入力してください。

テストユーザーは必ず追加が必要ですか?

はい。公開前のアプリはテストユーザーしか利用できません。自分のメールアドレスを追加しましょう。

つまずきやすいポイント

  • OAuth同意画面で「外部」を選ばずに進めてしまい、認証が通らない
  • リダイレクトURIの入力ミス(スラッシュ忘れ)でエラーになる
  • テストユーザーを追加しないため、認証が拒否される

なかなかうまくいかないときは?

「OAuth認証が通らない」「リダイレクトURIでエラーが出る」「スコープ設定が原因で連携が動作しない」など、初心者の方はつまずきやすい部分が多いです。特にセキュリティ設定や権限の付与を間違えると、繰り返しやり直す必要があり時間を浪費してしまいます。

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まとめ

本記事では、GoogleクラウドコンソールでのOAuth認証設定とn8n連携の手順を解説しました。
OAuth設定は少し複雑ですが、一度構築すればGmail・Drive・SheetsといったGoogleサービスを自在に自動化できます。
ぜひ本記事を参考に、業務効率化に挑戦してみてください。

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