Meta広告(旧Facebook広告)の運用において、レポート作成は効果検証や改善に欠かせない重要な業務です。しかし、広告マネージャーにログインし、CSVを手動でダウンロードし、スプレッドシートに貼り付ける…といった作業は、日々の業務において大きな負担となります。そこで注目されているのが、レポート作成の自動化です。
この記事では「meta広告 レポート作成 自動化」のキーワードで検索する方に向けて、現場で役立つ具体的な自動化方法を3つご紹介します。あなたの業務を効率化し、精度の高いレポート作成を実現するヒントをお届けします。
弊社では
日々行っている「煩わしい!」と感じる作業を、自動化することによってお客様の生産性を高める環境作りのサポート
をさせていただいております。
お客様が自動化したい内容・ご要望をヒアリングし、0から開発・運用を行います。
まずは、「無料お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。
自動化した方が良い理由
作業時間の大幅削減
毎朝30分〜1時間かけてレポートを作成している場合、それだけで月20時間以上の業務時間が失われます。自動化することでこの時間をゼロにできます。
ヒューマンエラーの防止
手動作業では「入力ミス」「コピペ漏れ」「日付ずれ」などのリスクがつきもの。自動化により、こうした人的エラーを防止できます。
即時のデータ活用
- データが毎日決まった時間に更新されていれば、会議や施策の見直しをタイムリーに実施できます。意思決定のスピードが上がります。
1. ノーコードツールMakeを使った自動化連携

メリット:
- ノーコードで直感的に設定可能
- Facebook(Meta)とGoogle Sheetsを直接連携可能
- 日次更新など柔軟なスケジューリングができる
デメリット:
- 初期設定でエラーが出ることもあり、少し慣れが必要
- 無料プランでは制限があり、スナップ数(実行回数)に上限あり
こんな方におすすめ:
- 複数の広告アカウントを運用している
- スプレッドシートで広告効果を日次管理している
具体的な設定手順:
Make公式サイトにアクセスし、アカウントを作成

「新しいシナリオ」を作成し、「Facebook Ads Insight」モジュールを追加

Facebookアカウントと接続し、取得対象(例:Ad単位、期間、指標など)を設定


Specify Date byを「Time Range」に変更し、を使用して「前日分」を指定


Time Incrementを1に設定

続いて「Google Sheets」モジュールを追加し、出力先スプレッドシートを設定


必要なデータを列にマッピング

以上になります。スケジュールを「毎朝7時」などに設定して保存・公開
2. Meta広告データ自動出力アドオンの使い方
メリット:
- Googleスプレッドシート上で完結
- 無料プランでも日次出力が可能
- ノーコードで簡単導入
デメリット:
- 有料プランでないと一部機能が制限される($25/月〜)
- データ取得時に読み込み時間がかかる場合がある
自動化アドオンには無料のHobbyプランと、有料のBusinessプラン(月額25ドル、1ドル=150円換算で約3,750円)があります。Hobbyプランでも日次でのデータ取得が可能なため、小規模な運用にはとても役立ちます。機能にいくつかの制限はあるものの、無料で使える範囲としては十分に実用的です。

こんな方におすすめ:
- Googleスプレッドシートをメインで使っている
- 設定が苦手で、できるだけ簡単に導入したい
具体的な設定手順:
スプレッドシートを開き、[拡張機能] → [アドオンを取得] をクリック

「Meta Ads」で検索し、「Facebook Ads™ & Instagram™ Marketing Data by SyncWith」をインストール

拡張機能メニューから起動し、Facebookとアカウント接続

Facebook Adsを選択

必要な出力設定を指定(広告アカウント、日付範囲、項目など)

3. Looker Studioで自動更新のFacebook広告レポートを作る

メリット:
- グラフやチャートなど視覚的に優れたレポートが作れる
- Google広告やGA4などとの横断レポートも可能
- テンプレートを使えば導入が非常に簡単
デメリット:
- Meta広告は無料コネクタがないため、データ連携の仕組みが必要
- 自力での構築は10時間以上かかることもある
こんな方におすすめ:
- 見た目にも分かりやすいダッシュボードを作りたい
- 複数メンバーやクライアントとレポートを共有したい
具体的な設定手順:
- まずはスプレッドシートにMeta広告データを出力(上記の方法を活用)
- Looker Studioにアクセスし、新規レポート作成
- データソースとして「Googleスプレッドシート」を追加
- KPIごとにチャートや表を作成(例:月別・日別、キャンペーン別、CTR推移など)
- Looker Studio上で、日々のデータが自動更新されるよう連携
- 必要に応じて共有設定やPDF出力も可能
【私ならこうやって解決する】毎日、安定的、決まった時間に更新したいなら、この方法で!
私は広告の数値を見て、長年経営の意思決定をしていたのですが、その身からするとLooker Studio(無料)との連携がおすすめです。
meta広告の数値をLooker Studioに反映させるには、大きく分けて2つの方法があります。
①CSVを取得し、連携しているスプレッドシートのデータを更新する方法(無料)
②有料ツールを使ってデータ連携する方法
でも、毎日CSVをダウンロードしてスプレッドシートを更新する作業、正直手間ですよね…。そんなときこそ「RPA」の出番です。作業手順をRPAに記録(=プログラム)しておけば、あとは毎日自動で処理してくれます。
弊社では
御社がやりたいことを0から自動化することによって、お客様の生産性を高める環境作りのサポート
をさせていただいております。
お客様が自動化したい内容・ご要望をヒアリングし、0から開発・運用を行います。
まずは、「無料お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。
RPAを活用すれば、meta広告のレポート作成に限らず、日々繰り返している業務の多くを自動化できます。
たとえば、毎朝7時になるとRPAが自動的に各種ツールにログインして、前日のCSVファイルをダウンロード。そのデータを指定のスプレッドシートに貼り付けたあと、別のツールにもアクセスして、同じシートにデータを統合。それぞれのツールのパフォーマンスを一目で把握できるようになります。さらにそのスプレッドシートで自動的にグラフを作成し、毎朝Slackに通知することも可能です。
こうした仕組みによって、朝会の議論を「根性論」から「データに基づく戦略論」へと進化させ、組織全体のパフォーマンスを底上げできます。
まとめ
Meta広告のレポート作成を自動化することで、面倒なルーティン作業から解放され、より戦略的な運用に時間を使うことができます。
今回ご紹介した3つの方法は、それぞれの環境やレベルに応じて選択できます:
- Make:カスタマイズ性重視、完全自動化が可能
- アドオン:手軽に始めたい方向け
- Looker Studio:視覚的・共有性重視
ぜひ自社にあった方法を選び、レポート作成の時間と工数を大幅に削減しましょう。