kintoneで追加された顧客データを自動でNotionに連携する方法

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目次

kintoneで追加された顧客データを自動でNotionに連携する方法

【この記事を読む前に】

  • 画面の写真を見ながら進められます
  • マウスでクリックができれば大丈夫です
  • プログラミングの知識は一切不要です

はじめに

「kintoneで管理している顧客データを、プロジェクト管理で使っているNotionにも反映したい…」 「新規顧客の情報を、いちいち2つのシステムに入力するのは面倒…」 「営業チームはkintone、開発チームはNotionを使っていて、情報共有が大変…」

こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、kintoneに追加された顧客データを自動でNotionのデータベースに連携する方法を解説します。Zapier(自動化ツール)を使いますが、設定はすべてクリック操作とコピー&ペーストで完了。プログラミングの知識は不要です。

こんなシーンでの活用に適しています

  • 顧客データの更新を即座に反映させたい
  • 営業部門はkintone、他部門はNotionを使っていて情報共有に手間がかかる
  • 顧客情報の二重管理を解消したい
  • kintoneの顧客データをNotionのプロジェクト管理と紐付けたい
  • 新規顧客の情報を自動で各部門に共有したい

kintone × Zapier × Notion連携の概要

メリット二重入力ゼロ:kintoneに入力するだけでNotionにも自動登録
リアルタイム連携:顧客データの追加・更新が即座に反映(最短2分)
部門間の情報共有がスムーズ:異なるツールを使っていても最新情報を共有
ミスの削減:手動転記によるエラーを防止
デメリットkintone APIトークンの設定が必要:初回設定時に管理者権限が必要な場合あり
Zapierの無料枠には上限:月100回の処理まで無料
一方向の同期:kintone→Notionの一方向のみ(双方向は複雑)
外部サービス依存:サービスの仕様変更や障害の影響を受ける可能性
難易度・面倒さ難易度:★★☆☆☆〜★★★☆☆(クリック操作中心)
所要時間:30〜45分
必要スキル:マウス操作とコピー&ペーストができれば大丈夫
特徴kintoneの新規レコード追加を自動検知
顧客の基本情報をNotionに転記
重複登録を防ぐ仕組み付き
エラー時の通知機能あり
価格kintone:既存の契約でOK(スタンダードコース:月額1,500円/ユーザー〜)
Zapier:無料プランあり(月100回まで)/有料プラン(月額20 USD〜)
Notion:無料プラン〜(個人利用なら無料で十分)
合計:追加費用はZapierを使いすぎた分のみ

用意するもの

  • kintone管理者アカウント(APIトークン発行用)
  • Notionアカウント(無料プランでOK)
  • Zapierアカウント(無料プランでOK)
  • kintoneの顧客管理アプリ

設定手順

本事例を設定するにあたり、4つの設定用テキストを取り扱います。メモ帳などに保存すべきテキストが4つ登場するということですので、覚えておきましょう!

🔹Step 1:kintoneで顧客管理アプリの準備

1-1. kintoneにログインし、顧客管理アプリを開く (まだ作成していない場合は、アプリストアから「顧客リスト」をダウンロード)

「サンプルデータを含める」にチェックを入れた状態で、アプリを作成しましょう。

1-2. アプリに以下のようなフィールドがあることを確認:

  • 会社名
  • 部署名
  • 担当者名
  • 住所

🔹Step 2:kintone APIトークンの発行

2-1. 顧客管理アプリの画面右上の歯車アイコン → 「アプリの設定」をクリック

2-2. 「設定」タブ → 「カスタマイズ/サービス連携」の「APIトークン」をクリック

2-3. 「生成する」ボタンをクリック

2-4. 以下のアクセス権にチェックを入れる:

  • レコード閲覧:必須(データを読み取るため)
  • レコード追加:不要
  • レコード編集:不要
  • レコード削除:不要
  • アプリ管理:不要

2-5. 生成されたAPIトークン(長い英数字の文字列)をコピーしてメモ帳に保存

保存テキスト、その1です。

2-6. 「保存」ボタンをクリック

2-7. 画面右上の「アプリを更新」ボタンをクリック (これを忘れるとAPIトークンが有効になりません!)

🔹Step 3:kintoneアプリIDの確認

3-1. 顧客管理アプリのURL を確認

  • URL例:https://○○○.cybozu.com/k/123/
  • 「123」の部分がアプリID

3-2. このアプリIDもメモ帳に保存

保存テキスト、その2です。

🔹Step 4:kintoneのサブドメインとドメインの確認

4-1. レコード一覧を開き、URLを確認する。

https://example.cybozu.com/k/57/

1)「example」の部分が サブドメイン
2)「cybozu.com」の部分が ドメイン
3)「57」の部分が アプリID

4-2. サブドメインと、ドメインをメモ帳に保存

保存テキスト、その3その4です。これで、このあとに必要な値が揃いました!

🔹Step 5:Notionで顧客データベースを作成

5-1. Notionにログインし、新しいページを作成

5-2. 「顧客管理」と任意のタイトルを入力して画面下の「データベース」を選択

5-3. 「AIで構築」を選択

手作業でテーブルを作るのが一般的ですが、今回は項目も決まっているため、AIの力を借りた時短の方法で進めましょう!

5-4. 入力フィールドに以下の箇条書きテキストをコピペして送信:

  • 会社名
  • 部署名
  • 担当者名
  • 住所

AIが項目を作ってくれるので、そのまま画面を進んでいく

そのままの状態で「完了」を選択

Notionの中に顧客情報が出来上がりました。ここにKintoneの顧客リストのデータが反映されていくことがゴールです。

🔹Step 6:Zapierにサインアップ&ログイン

6-1. Zapierにアクセスしてアカウントを作成し、ログインします。

https://zapier.com/

初期設定として次のような画面に移動します。適当に該当する項目を選択していきましょう。

このページはスキップしましょう。

これでアカウント作成が終わりました。

6-2. Zapierにログイン後、メニュー左上の「+Create」→「Zaps」をクリック

🔹Step 7:Trigger(トリガー:きっかけ)の設定 – kintone

7-1. 画面半分より下の「Trigger」をクリック

7-2. 検索窓に「kintone」と入力して選択

7-3. Trigger eventで「New Record」を選択

7-4. 「Sign in」をクリックしてkintoneアカウントを接続

7-5. 接続画面で以下の情報を入力:

入力するのは4か所です。

  • Subdomain:保存したテキスト、その3を入力。
  • Application ID:保存したテキスト、その2を入力。
  • API Token:保存したテキスト、その1を入力。
  • Domain:保存したテキスト、その4を選択。

7-6. 「Yes, Continue to kintone」をクリック

7-7. 「Continue」をクリック

このセクションは、「何が行われたら、このワークフローを起動しますか?」という設定をします。つまり、「Kintoneで新しいレコードが追加されたら」という設定を行いました。

🔹Step 8:Action(アクション:実行内容)の設定 – Notion

8-1. 「Action」をクリック

8-2. 検索窓に「Notion」と入力して選択

8-3. Action eventで「Create Database Item」を選択

8-4. 「Sign in」をクリックしてNotionアカウントを接続

8-5. 接続画面で各設定を選択していく

「ページを選択する」をクリック▽

Step4 で作成したNotionのデータベースを選択▽

8-6. 次の画面で各項目を設定:

  • Database:Step 4で作成した「顧客管理」データベースを選択

プロパティのマッピング:

  • 会社名:kintoneの「会社名」フィールドを選択
  • 担当者名:kintoneの「担当者名」フィールドを選択
  • 部署名:kintoneの「部署名」フィールドを選択
  • 住所:kintoneの「住所」フィールドを選択

※各項目の入力欄をクリックすると、kintoneのフィールドがドロップダウンで表示されます

Notionの各項目に対して、Kintone上の、どのデータを連携させますか?という設定コーナーです。

8-7. 「Continue」をクリック

8-8. 「Test Step」をクリックしてテスト (Notionに新しいレコードが作成されれば成功)

無事にNotionに、Kinton上のデータを反映させることが出来ました!

🔹Step 9:Zapを公開

9-1. 画面右上の「Publish」ボタンをクリック

9-2. 「Publish」をクリック

9-3. 成功メッセージと何分間隔の実行かが表示されて成功

お疲れ様です!これですべての設定が終わりました!15分に一度、このZapierアプリが、Kintoneのデータを確認しに行って、新しいデータが登録されていれば、Notionにも追記する。というワークフローの完成です!

つまずきやすいポイント

(1) kintone APIトークンが無効

原因:「アプリを更新」ボタンを押し忘れている

解決策:kintoneでAPIトークン設定後、必ず「アプリを更新」をクリック

(2) Zapierでkintoneに接続できない

原因:Subdomainの入力ミス

解決策:「https://」や「.cybozu.com」を除いた部分のみ入力(例:company)

(3) Notionにデータが作成されない

原因:Notionのデータベースが正しく選択されていない

解決策:Notion APIの接続設定を確認し、データベースへのアクセス権限があるか確認

(4) 日本語が文字化けする

原因:文字コードの問題

解決策:通常は自動で処理されますが、問題が続く場合はZapierサポートに相談

(5) Zapier無料枠(月100回)を超えそう

原因:顧客登録数が多い

解決策:有料プラン(約月額3,500円〜)へアップグレードで月750回まで利用可能

(6) すぐに反映されない

原因:Zapierの無料プランは15分間隔でチェック

解決策:有料プランにすると2分間隔でチェック可能

よくある質問

kintoneの既存データも一括で転送できますか? 

今回の事例では新規追加分のみが対象です。既存データを転送したい場合は、CSVエクスポート→インポートをご検討ください。

顧客データの更新も自動反映されますか?

今回は、新規作成の方法でした。別のZapを作成すれば可能です。「Updated Record」トリガーを使用します。

特定の条件の顧客だけを連携できますか?

できます。Zapierの「Filter」機能を使って、条件に合う顧客のみを転送できます。

削除した顧客はどうなりますか?

Notionには残ります。削除も同期したい場合は、別のZapの設定が必要です。

複数のkintoneアプリから連携できますか?

可能です。アプリごとに別のZapを作成してください。

リアルタイムで同期したいのですが?

有料プランにアップグレードすると、最短2分間隔での同期が可能になります。

なかなかうまくいかないときは?

いくらノーコードツールとはいえ、プログラミングが未経験の方にとっては少しハードルが高く「諦めるしかない⋯」と挫折するきっかけを生みかねません。

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まとめ

本記事では、kintoneで追加された顧客データを自動でNotionに連携する方法を、Zapierを使って実現する手順を解説しました。

この仕組みを導入することで:

  • kintoneに入力するだけでNotionにも自動登録
  • 部門間の情報共有がスムーズに
  • 二重管理の手間とミスを削減
  • 最新の顧客情報を全部門で共有
  • 月100件まで完全無料で運用可能

設定はすべてクリック操作とコピー&ペーストで完了します。プログラミングの知識は不要で、画面の指示に従って進めるだけです。

特に、営業部門と他部門で異なるツールを使っている企業や、顧客情報を複数のシステムで管理している企業にとって、この連携は大きな効率化につながります。

Zapierは世界中で利用されている信頼性の高いツールで、日本語対応も進んでいるため、安心して利用できます。

「kintoneとNotionの二重管理が面倒」「部門間の情報共有を改善したい」と思っている方は、ぜひ手順を参考に設定してみてください。

また、「もっと複雑な連携をしたい」「他のシステムとも連携したい」という方は、法人向け自動化サービス「ジドウカ」もご検討ください。

システム間の自動連携は、業務効率化の大きな一歩です。 ぜひこの機会に、”情報のサイロ化”から”情報の一元化”へ、働き方をアップデートしてみてはいかがでしょうか。。

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