スプレットシートの特定のシートを毎日自動でバックアップする方法3選

「スプレットシートのバックアップを毎日残したいけれど、設定方法が分からず困っている…」

「特定の動作が発生したらそれをトリガーにしてシートをコピーしたい」

そんなふうに、Google Apps Scriptを活用する中で、実行のタイミングや管理に課題を感じていませんか?

もし、決められた時刻や外部サービスからの通知をトリガーに、ファイルコピーなどの処理が自動で走るようになれば、こうした悩みから解放され、実行忘れや手作業のミスを防ぐことができ、あなたの時間をより生産的な業務に使えるようになります。

今回は、専門的なプログラミングスキルがなくても、ノーコードで手軽にセットできる自動化方法をご紹介します。毎日や毎週の繰り返し作業にかかる手間や時間を大幅に減らし、業務の効率化を実現しましょう!

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目次

こんなシーンでの活用に適しています

① 営業日報のテンプレートを毎朝自動生成したいとき

毎日同じフォーマットの日報シートを新しく作成する手間をなくし、担当者がすぐに記入作業に入れるようにします。

② 週次・月次レポートを定型フォーマットで更新したいとき

定期的に使う集計用シートやレポートシートを、元データを基に自動で複製・整備することで、作業の漏れや手間を削減できます。

③ プロジェクトや案件ごとの作業台帳をスムーズに立ち上げたいとき

新しい案件が始まるたびに、ベースとなる台帳をテンプレートから自動で複製することで、属人化せず誰でもすぐに使える環境が整います。

方法1:Google Apps Script

メリットGoogle公式ツールのみで完結し、拡張性・安定性が高い。PCを開かなくても自動実行できる。
デメリット初回の設定に少しだけ技術的な知識(GASの画面操作)が必要。エラー時の通知機能は標準で無い。
難易度・面倒さ★★★☆☆(簡単)
スクリプト入力とトリガー設定に少し慣れが必要。
特徴スプレッドシートに内蔵された機能のみで完結。定期的なタスク自動化に非常に向いている。
価格完全無料(Googleアカウントがあれば追加費用なし)

用意するもの

①Googleアカウント(Gmailが使える人ならOK)

②Googleスプレッドシート(コピー元とコピー先のシート)

設定手順

🔹Step 1:Googleスプレッドシートを準備する

1. https://sheets.google.com  にアクセスしてスプレッドシートを開きます。

2. シート名を確認してください。(例えば、コピー元 → シート1、コピー先 → コピー先 にしておきます)

🔹Step 2:スクリプトを作成する

1.メニューの「拡張機能」→「Apps Script」をクリックします

2.エディタが開いたら、最初にあるコード(function myFunction() {})は全部削除して、以下のコードを貼り付けます:

function autoCopy() {

  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet(); // 今開いてるスプレッドシート

  const sourceSheet = ss.getSheetByName('シート1'); // コピー元シート

  const targetSheet = ss.getSheetByName('コピー先'); // コピー先シート

  // コピーしたい範囲(A1からC10)のデータを取得してコピー先に貼り付け

  const range = sourceSheet.getRange('A1:C10');

  range.copyTo(targetSheet.getRange('A1'), SpreadsheetApp.CopyPasteType.PASTE_NORMAL, false);

}

【ここで注意!】
・「シート1」 や「コピー先」 は、あなたのスプレッドシートにある実際のシート名に合わせて変更してください。

・コピーする範囲(例:A1〜C10)も自由に変えてOKです。

3.左上の「保存」アイコンをクリックして保存します

4.プロジェクトに名前をつけましょう(例:「自動コピー」)

🔹Step 3:ステップ3:毎日自動で動かす設定をする

1.画面左の「時計マーク(トリガー)」をクリックします(または、メニュー「表示」→「トリガー」でも可)

2.「トリガーを追加」ボタンを押します

3. 以下のように設定します:

項目選ぶ内容
実行する関数を選択autoCopy
実行するデプロイを選択Head(そのままでOK)
イベントのソース時間主導型
時間ベースのトリガーのタイプ日付ベースのタイマー
時刻の種類午前9時~10時など好きな時間帯

4. 「保存」をクリックします

5. 初めての場合、「認証の許可」が求められますので、手順に従って許可してください

✅ これで完成!

毎日、指定した時間になると、スクリプトが自動で動いて、「シート1」のA1〜C10の内容が「コピー先」シートのA1に貼り付けられます。

よくある質問

パソコンを開いてなくても動きますか?

はい。Googleのサーバー側で動くので、パソコンを閉じていてもOKです。

コピー範囲や貼り付け場所を変えるには?

getRange(‘A1:C10’) や getRange(‘A1’) の部分を変えればOKです。

上書きされるの?

既存の内容に上書きされます。追記したい場合は別のコードが必要です。

Google Apps Scriptが上手く起動しないときは?

プログラミングが未経験の方にとっては少しハードルが高く「諦めるしかない⋯」と挫折するきっかけを生みかねません。

「Google Apps Scriptでエラーが発生している⋯」

「自動化できたは良いものの、自分がやめたら引き継ぐ人がいない⋯」

「一つ自動化したら、他部署からも自動化を依頼されて自分の仕事が進まない⋯」

と不安な方もいますよね。

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方法2:Saasを使う

今回はYoomを使って、行っていきます。

メリットノーコードで設定でき、UIも直感的。複数のツール連携も柔軟で業務フロー全体を一元管理できる。
デメリット外部サービスに依存するため、サービス停止・仕様変更の影響を受ける。GASと連携するには最初に設定が必要。
難易度・面倒さ★★☆☆☆(簡単)
GUI操作のみで完了し、プログラミング不要。
特徴スケジュールやSlack・メール等、あらゆるトリガーでGASを起動できるノーコードプラットフォーム。
価格無料プランあり(ただし高度な機能や実行数に制限。商用利用には有料プランの検討が必要な場合あり)

設定方法

1.Google Apps Scriptのマイアプリ登録

Yoomにログインし、Google Apps Scriptをマイアプリとして登録します。これにより、YoomからGASを操作できるようになります。

2.テンプレートのコピー

Yoomが提供するテンプレートをコピーします。これにより、基本的なフローが自動的に設定されます。

3.スケジュールトリガーの設定

指定したスケジュール(例:毎週月曜日の9時)でフローボットが起動するように設定します。

4.Google Apps Scriptのアクション設定

実行したいGASの関数名や実行可能URLを設定します。これにより、指定した処理が自動で実行されます。

5.動作確認

設定が完了したら、トリガーをONにしてフローボットの動作を確認します。

方法3:外注する(クラウドソーシングサービスを活用する)

メリット要件を伝えるだけで、仕様設計から実装・動作確認まで一貫して依頼できる
デメリット要件を明確に言語化する必要があり、ディレクションの手間が発生する
難易度・面倒さ★★☆☆☆(中程度)やや労力は必要だが、最初の要件整理さえできれば、あとは丸投げできる
特徴仕様設計から実装まで一気通貫で任せられる。依頼する前からそのクラウドワーカーの口コミからある程度の判断ができる。
価格クラウドワーカーによる

実際の手順

🔹Step 1:依頼内容を整理する

1.自動化したい内容を箇条書きでまとめる(例:「毎日9時にAシートの内容をBシートにコピーしたい」)

2.スプレッドシートのURL(閲覧権限つき)を準備しておく

3.実行頻度やタイミング、コピー範囲などの条件を明確にしておく

🔹Step 2:クラウドソーシングサービスに登録する

1.【例】ココナラ、クラウドワークス、ランサーズなどのサイトに会員登録する

2.「Google Apps Script 自動化」「スプレッドシート自動コピー」などのキーワードで検索

3.評価や実績、納品スピード、対応範囲などを比較して依頼候補を選定

🔹Step 3:見積もりと相談を行う

1.メッセージ機能で相談し、実現可否を確認する

2.概算の納期・費用を出してもらう

3.納品形式(GASコードのみ/動作確認済み/マニュアル付き)も確認する

🔹Step 4:正式に依頼し、納品物を受け取る

1.金額と納期を確認し、正式に依頼する

2.完成後に動作確認を一緒に行う(初期設定や認証のサポートも相談可能)

3.必要があればメンテナンス契約や保守体制も整える

🔹Step 5:納品後の運用ルールを整備する

1.自分やチームがトリガーやスクリプトを理解できるようにマニュアル化してもらう

2.GASエラーが起きたときの対応手順を確認する

3.将来的な拡張・追加開発を視野に、依頼先との関係を継続しておく

まとめ

スプレッドシートのタブコピーを自動化する方法は、目的やスキル、予算に応じてさまざまです。

・Google Apps Scriptを使えば、無料かつ柔軟に自動化が可能ですが、多少の初期設定やGASに対する理解が求められます。

・**SaaSツール(Yoomなど)**を活用すれば、ノーコードで直感的に設定でき、複雑な業務フローも簡単に組み立てられます。

・外注を選べば、自分で手を動かさずにプロに任せることができるため、忙しい方や時間を効率的に使いたい方に最適です。

「毎回のコピー作業が面倒」「ヒューマンエラーを防ぎたい」と感じているなら、まずは一番取り組みやすい方法から試してみましょう。

そして、もし「もっと高度な自動化を進めたい」「他業務も効率化したい」という思いがあれば、**法人向け自動化サービス「ジドウカ」**の活用もおすすめです。

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